泌尿器科クリニックではどんなことをするの?泌尿器科看護師の役割について

泌尿器科クリニックではどんなことをするの?泌尿器科看護師の役割について

みなさんは泌尿器科ではどの様な看護業務をするかご存知ですか?

 

病棟と違って外来では、主に医師の診察と検査や処置が主な業務になります。

 

私も泌尿器科看護師になるまではどんな業務をしているか全く知りませんでした。

 

採用が決まってから、事前に勉強しておこうと図書館や本屋で泌尿器科の文献を参考にしようと思っても、文献がほとんど無くて予習ができませんでした。

 

働き始めてから、先生に教えてもらい泌尿器科看護師の業務内容を知ったのですが、やはり事前に知っておくほうが、仕事はスムーズで働きやすいと思います。

 

これから泌尿器科クリニックで働こうとしてる方は是非参考にしてみてくださいね。

 

患者さんが来院してからの動き

外来ではまず患者さんが来院されてから、看護師の業務が始まります。

 

一通りの流れとしては……
@受付をする
A問診、バイタルサイン測定
B検尿検査
C医師の診察
D必要時に検査
E診察終了

 

外来のクリニックでは、大体この流れです。

 

泌尿器科に来院される患者さんの年齢層は、60代〜80代で男性が多いです。

 

80代くらいの患者さんの中には「問診の用紙の字が見えない、字が書けない」という方がいます。そんな患者さんの代わりに看護師が質問しながら代わりに記入します。

 

<問診で聞くこと>
・これまで既往歴、通院歴、手術歴、内服薬、家族歴(腎疾患であれば遺伝的な疾患の可能性もあるので)
・いつからどのような症状か
・排尿回数(日中、夜間)
・頻尿、残尿感、排尿痛、排尿困難、膿尿、血尿のような症状はあるか
・下腹部痛、背部痛はないか
・発熱はないか
・女性は妊娠の有無

 

医師の診察がスムーズに出来るように、なるべく詳しく話を聞くようにします。
高齢であれば、ほとんどの方が通院歴があるので、お薬手帳や血圧手帳なども見せてもらい情報取集をするようにしましょう。

 

患者さんの中には「恥ずかしいから……」と症状をハッキリ言えない人もいるので、看護師は患者さんから上手く聞き出せるように心がけます。プライバシーを守るためにも静かな環境で問診するのが良いですね。

 

問診が終わったら、体温や血圧測定をして検尿をしてもらいます。

 

検尿検査の重要性とは

泌尿器科において、はじめの検尿はその患者さんの状態を知るうえで、重要な検査になります。

 

私が働いていた泌尿器科では、特別な指示がない限り毎回来院時に検尿検査を実施していました。

 

<検尿検査で調べることは?>

 

・尿比重
・PH
・ケトン体
・ウロビリノーゲン
・蛋白尿
・糖尿
・潜血反応、尿混濁
・顕微鏡検査(赤血球、白血球、細菌など)
・尿培養
・尿細胞診

 

検査方法によって必要な尿量があるので、患者さんには検尿カップの半分まで、採尿してもらいます。尿が出ないときには、無理をしないで時間をおいてから採尿してもらいます。

 

医師の診察の介助

問診とバイタルサイン測定、検尿の結果が出たらカルテ入力して医師の診察を受けてもらいます。

 

医師が問診したら、ベットに仰臥位で寝てもらいます。この時に下腹部を露出しますが、恥骨のあたりまで服や下着を下げてもらうようにします。

 

<腹部超音波検査>

 

はじめに医師が下腹部の触診をして、その後に腹部超音波検査をします。

 

このエコー検査では、膀胱、前立腺(男性)、腎臓、尿管に異常がないかを観察することができます。例えば、膀胱腫瘍、腎腫瘍、腎嚢胞、水腎症、結石の鑑別に役立ちます。

 

看護師は患者さんが寒くないように、室温を上げたりタオルケットをかけるなどをして保温に注意します。エコー検査が終了したら、下腹部のゼリーをふき取ります。

 

<直腸内前立腺触診法>

 

男性の患者さんだと、エコー後に直腸内前立腺触診をします。

 

この検査では前立腺の形、硬さ、大きさを触診で観察します。前立腺の状態で炎症や癌の可能性があるかを知ることができます。患者さんには自分の手で両ひざを抱えてもらい、医師に手袋と潤滑油を渡します。準備ができたら、医師が肛門から前立腺を触診します。

 

この時に患者さんは、圧迫感や痛みを伴うので看護師は「口で呼吸をして、リラックスしてくださいね」と声をかけます。痛みで動いてしまう患者さんもいるので、看護師は患者さんの身体を支えるようにします。

 

これで診察は一通り終了です。

 

必要時に、採血や処置、レントゲン撮影などの指示があります。

 

終わりに

これが泌尿器科の外来の流れになります。

 

この過程で一番重要なのは、初めの問診をきちんと行うことだと思います。泌尿器科の症状だと、患者さんは羞恥心からハッキリと症状が言えなくて、必要な検査や処置、投薬ができなかった……ということもあります。(実際に若い男性が、恥ずかしくて言えず必要な検査が出来なかったことがありました。)

 

看護師はプライバシーに注意しながら、症状を聞き出す必要性がありますね。

 

泌尿器科看護師は高いコミュニケーション能力が求められる診療科目だといえます。

 

⇒泌尿器科看護師っていったいどんなことをするの?業務内容や給与は?

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