泌尿器科看護師の生活

泌尿器科看護師っていったいどんなことをするの?業務内容や給与は?

みなさんこんにちは、泌尿器科看護師歴8年の看護師の田中です。

 

看護師歴は他を合わせると15年で経験診療科目は内科、外科、泌尿器科、皮膚科、健診センターです。

 

看護師の仕事をしながら、医療ライターとして執筆活動をしています。

 

みなさんに看護師の仕事について少しでも役立つ情報を提供できれば良いなと思っています。

 

私は看護師歴15年ですが、その半分以上は『泌尿器科看護師』をしていました。

 

泌尿器科というと専門分野であり、そこの診療科目で実際に働かないとわからないことがたくさんあると思います。

 

私も働くまでは、泌尿器科ではどんな検査や処置、治療をしているのか全く知りませんでした。

 

看護学校でも一応泌尿器科の授業はあるのですが、ほかの診療科目に比べると授業時間がとても短いんですよね……。

 

しかも難しくてよく分からなかった記憶があります。泌尿器科のテストはクラスメイトのほとんどが赤点でした。それほど専門的で難しかったんでしょうね。

 

これから『泌尿器科看護師』を検討されている方へ、泌尿器科の看護師についていろいろご紹介したいと思います。是非ともこれを見て検討してみてくださいね。

 

泌尿器科看護師になったきかっけ

私が泌尿器科で働くことになったきっかけは、それまで働いていた総合病院を辞めたいと思っていたからです。

 

もともと私は身体が弱くて体力があまりなく、総合病院の目が回るほどの忙しさや、3交代の不規則な勤務に身体がついていけなかったことが原因でした。

 

勤務中に病棟で倒れて、仕事を何日か休んだこともあります。

 

ですので、純粋に「泌尿器科に興味がある!是非勉強してみたい!」という向上心はなかったです。(先生すみません……。面接で?をいいました〜。)仕事が休みの日を利用して、ハローワークに仕事を探しに行っていました。

 

その中で新規開業する泌尿器科のクリニックの求人を見つけたのです。(新規開業だったらいいかも!煩わしい人間関係もないし、外来だけなら夜勤もない。でも泌尿器科って経験ないな……。大丈夫かな?)

 

泌尿器科看護師が、一体どういう看護業務をするのか分からない不安がありましたが、いまの総合病院をどうしても辞めたかった私は、そこの面接に申し込む事にしました。

 

面接で見事合格して、私はめでたく『泌尿器科看護師』になったのです。

 

泌尿器科看護師になるためにはどうすればいいか?どんな勉強をしておけばいい?新人で就職しても大丈夫?

泌尿器科で働くまで少し期間が空いたので、私は泌尿器科で働くための下準備をすることにしました。

 

しかし図書館や本屋に行って泌尿器科の資料を探したのですが、ほかの診療科に比べてとても資料が少ない!!

 

しかも載っている内容が泌尿器科の病気のことばかりで、実際に知りたい泌尿器科看護師の役割についてのことはほとんど書かれていませんでした。なので、下準備としての勉強はほとんどしませんでした。

 

事前に勉強したことといえば、泌尿器科の病気についてと、解剖学ぐらいです。その後は実際に働きながら少しずつ泌尿器科についての勉強をしました。そのほうがわかりやすいのでおススメです。

 

ですので、臨床経験者でも新人でも同じ事だと思います。実際に働きながら泌尿器科について勉強していくのが一番覚えやすいと思いました。

 

例えば、注射の手技も教科書で勉強するだけではなくて、実際に経験してみなければ、習得できませんよね。それと同じ事だと思います。

 

泌尿器科看護師の給与は?昇進は?夜勤は?

私が働いていた泌尿器科クリニックは、ほかのクリニックに比べると基本給が3万円くらい高かったです。

 

当時、給与は手取りで23?25万でした。

 

のちに先生から聞いた話ですが、「泌尿器科は人気がない診療科目だから、ほかのクリニックより給与を少し高めにしないと、看護師が求人に応募してくれない」といっていました。

 

そこのクリニックはボーナスが年に三回もあり、通勤手当、資格手当、時間外手当、健康診断、産休や育児休暇もありました。

 

年収では500〜600万ほどでした。

 

有給休暇もスタッフで相談しながら順番にとれていたので、働く環境としてはとてもよかったですね。白衣も支給してくれて、職員が休憩時間に飲むお茶も用意してくれていました。

 

ほかの診療科目のクリニックだと、ボーナスがなかったり、サービス残業をしていたりと施設によっては手当てがほとんど付かない職場もあります。そのようなところに比べると恵まれてる職場だと思います。

 

私の働いていた泌尿器科クリニックは外来のみだったので、当然夜勤はありませんでした。しかし病院のように入院施設のある泌尿器科では必ず夜勤があります。昇進もクリニックではまずありませんが、病院では昇進があります。

 

夜勤や昇進で給与面に違いは出できます。クリニックで働くか、病院で働くで泌尿器科看護師の役割も大きく変わってきます。

泌尿器科の看護業務について

クリニックと病院(病棟)での基本的な一日の流れについてご紹介しますね。

 

<クリニックでの泌尿器科看護師の役割>
朝のスタッフミーティングが始まるまでは、院内の清掃、物品の準備、薬剤の補充をする。
8:30〜朝のスタッフミーティングをする。今日の患者さんの予約状況、行われる検査の注意点などについてなど話し合う。
9:00〜患者さんが来院したら、問診、採尿検査、バイタルサイン測定などをして、医師の診察介助をする。
10:00〜診察の介助をしながら、検査や処置の下準備、介助をする。
11:30〜患者さんが来院しないときには、検査や処置で使用した物品の洗浄、消毒、滅菌をする。
12:00〜昼休憩にはいる(患者さんがいるときには、交代で休憩する。)
14:00〜午後の診察の介助をする。
17;00〜院内の清掃をする。物品の注文をする。
18:00〜業務終了(患者さんがいるときには残業する。)

 

<病院(病棟)での泌尿器科看護師の役割>
30分早く病棟にきて、受け持ちのカルテチェックをする。
8:30〜夜勤者から申し送りを受ける。
9:00〜清拭、おむつ交換、体位変換、検温、尿路ストマの観察、ウロバックの尿量や性状などの観察をする。
10:00〜医師の診察の介助、オペ患の処置の介助をする。
10:30〜受け持ちの点滴交換、尿チェック。
11:00〜受け持ちのオペがある場合には、患者さんの準備をする。(着替えさせたり、血管確保などをする。)オペ入室後は、病室に酸素やモニターの下準備をしておく。
12:00〜交代で昼休憩をする。
13:30〜検温、おむつ交換、体位変換、ウロバックの尿量や性状の観察をする。
13:00〜オペ後の受け入れをする。医師からの指示を受ける。オペ後は定期的なバイタルサイン測定、尿量や性状などをチェックする。
14:00〜カルテに入力する。
15:00〜受け持ちの尿路ストマや自己導尿などの指導を行う。
17:00〜夜勤へ申し送りをする。
17:30〜業務終了(業務が残っている場合は、残業する。)

 

これを見るだけでも、同じ泌尿器科看護師ですがクリニック(外来)と病院(病棟)では働き方が全く違いますよね。
クリニックの泌尿器科看護師は、ほとんどが医師の診察や検査、処置の介助です。看護業務以外にも物品の洗浄や消毒、滅菌、院内の清掃、物品の注文なども手配します。

 

病院では泌尿器科看護師が自ら患者さんの観察やアセスメントを行い、医師に報告をしてテキパキと仕事をしている印象です。

 

自分自身が看護師としてどう働きたいかですね。私の場合は、体力に自信がなかったので、クリニックは自分に合った働き方でした。みなさんはどう働きたいですか?

 

泌尿器科看護師はどんな人が働いているの?どんな人が向いているの?

 

<泌尿器科に来院する患者さんは?>
泌尿器科の患者さんの来院層として、圧倒的に男性のほうが多いです。年代は60代から80代の患者さんが多いです。時々若い患者さんも来院されますが少ないですね。

 

女性の患者さんも来院しますが大体8:2くらいでしょうか……。そのためにほかの診療科目に比べて看護師へのセクハラが多いかもしれません。実際に私もセクハラ行為を何回か受けました。

 

卑猥なことを言われたり、実際に身体を触られたり。私ははっきり言う性格なので、それ以上セクハラがエスカレートする事はありませんでした。(少しきつくないと、看護師は務まらないかもしれません。)

 

きっと患者さんがセクハラ行為をするのは、恥ずかしさの裏返しなのだと思います。なので患者さんからのセクハラを軽く受け流せるような人でなければ泌尿器科看護師は辛いかもしれませね。

 

あまりにもしつこいセクハラ行為をされた時には、医師や男性スタッフに対応してもらいました。

 

<泌尿器科看護師に向いている人は?>
泌尿器科は診察や検査や処置のために、陰部を露出しなければならないときがあります。

 

患者さんの不安や恥ずかしさを軽減させてあげるような声掛けや、プライバシーに配慮できるような気遣いができる人が泌尿器科看護師に向いていると思います。

 

コミュニケーション能力が高い人がいいと思いますね。

 

泌尿器科看護師になってのメリットとデメリットは?

 

メリットは?

 

<尿道カテーテルの挿入が上手くなる。>

 

泌尿器科看護師になって技術的に向上したことは、やはり尿道カテーテルの処置が上手くなったことです。私が働いていたクリニックでは、基本的には医師が尿道カテーテルの交換や挿入をするのですが、医師が忙しい時には、看護師が交換をすることもあります。

 

一日に何人もの交換をするので、前立腺肥大症があってカテーテルが入りにくい男性患者さんでも、だんだんとコツをつかんで出来るようになりました。総合病院で働いているときよりも確実に技術が向上しました。

 

ただ、尿道狭窄や尿道損傷を起こしているような人であれば、スタイレットを使用しなければならないこともあるので、その時は必ず医師にお願いしています。

 

<ほかの診療科目に比べて忙しくない>

 

泌尿器科はほかの診療科目に比べて、季節によって流行するような病気がありません。例えば春の花粉症、夏の熱中症、皮膚疾患、冬の風邪、インフルエンザ、ノロウイルスなど……このような流行性の病気が無いので、忙しくなく、ほぼ毎日同じ患者さんの人数です。働いていて患者さんから病気が感染して休むということもありません。
残業もほとんどありませんし、スタッフ同士で相談して有給休暇をとって長期の旅行にいっていました。そのため子育てしているママナースも多かったです。お子さんの行事に有休を使っていましたね。

 

デメリットは?

 

<採血や点滴の技術が向上しない、腕が衰える>

 

泌尿器科ではそこの施設によるかもしれませんが、採血や注射、点滴の件数がとても少ないです。そのために、これまで経験してきた採血や注射、点滴の技術があっという間に腕が衰えます。新人の看護師さんであれば、注射の数をこなせないので技術が向上しないでしょうね。なので、血管が全く見えない人の注射は、本当にプレッシャーです。情けないことにスタッフ同士で押し付けあったこともあります。あまりにも難しい時には医師にお願いして代わってもらうこともあります。

 

<周囲からの偏見>

 

同じ医療従事者からはそうでもないのですが、一般の人に「泌尿器科で働いている」と言うとかならず変な目で見られます。私が実際に言われて傷ついた言葉は……「よくそんなところで働いてるね。大丈夫?」「汚い」「見るのが好きなの?」と言われました。

 

自分では全く泌尿器科にそんなイメージを持ったことがなかったのでとても驚きましたし、ショックでした。実際に泌尿器科に来院されている患者さんは、真剣に泌尿器の病気で困って治療している人ばかりなので……。いつか、そんな偏見をもたれないような診療科目になって欲しいです。

 

 

これから泌尿器科看護師を検討している方へ

同じ泌尿器科看護師でも、クリニックで働くのと病院で働くのでは業務に違いがあります。

 

自分自身が泌尿器科看護師としてどのように働きたいのかを考えて職場を選択するようにしてくださいね。

 

専門分野なので、新たな知識や技術が身につき勉強になります。私は働きやすい診療科目でした。是非おススメします。

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